僕は生きたい!ペット殺処分ゼロの保護活動に支援を

四肢を失っても元気に生きている猫の富士夫くんと治療と保護を行った「いぬ乃湯温泉動物病院」の桑波田獣医師

小池都知事が公約に掲げ注目が高まる「ペットの殺処分ゼロ」。鹿児島にはこの取り組みを既に長年実践している動物病院があります。保護した90匹以上の動物の中には四肢を失いながら力強く生きる猫も。命を大切にする尊い取り組みに皆様の支援が必要です!

【2017年5月13日追記】約半年ぶりに病院を取材。保護されているワンちゃん・猫ちゃん達の様子を紹介しています。

発足から半年・たまの手会の保護ペットたちに支援を

2017.05.13
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1年間に犬猫8万匹の命が消えていく現実・殺処分ゼロの自治体も

神奈川県のホームページより

神奈川県のホームページより引用

私たちの生活に欠かせない存在の「ペット」。ここ数年は空前の猫ブームとなり、新たに家族の一員として迎え入れた方も多いと思います。

明るい話題の裏で問題となっているのが、人間に見放されてしまったペットたちの命の問題です。

環境省のまとめによりますと、平成27年度は犬猫あわせて82902件の殺処分が行われました。

神奈川県などペットの殺処分ゼロに取り組む自治体の努力で全体では減少傾向ではあるものの、まだ1年間に8万匹を超える命が人間の都合で消されてしまうという悲しい現実があります。

小池百合子都知事も「ペット殺処分ゼロ」を公約に掲げる

小池百合子都知事も選挙で「ペットの殺処分ゼロ」を公約に

小池百合子都知事も選挙で「ペットの殺処分ゼロ」を公約に

今年の夏に行われた東京都知事選挙で約291万を超える票を集めて当選した小池百合子さん

都知事としては初めて「ペット殺処分ゼロ」を公約に掲げたことで、ペットの命の扱いについて注目が高まっています。

鹿児島に「ペット殺処分ゼロ」を実践している動物病院があった

鹿児島中央からバスで約1時間「池田鼻」へ

鹿児島中央からバスで約1時間「池田鼻」へ

神奈川県の取り組みや小池都知事の公約で注目が集まっている「ペットの殺処分ゼロ」

実は12年前からこの取り組みを既に行っている「いぬ乃湯温泉動物病院」という動物病院が鹿児島県にあります。

その取り組みを取材するため、いがモバはLCC「ジェットスタージャパン」に乗って鹿児島県へ。鹿児島中央駅からバスで約1時間、池田鼻(いけだばな)という所にやってきました。

捨てられたペットの治療・保護に取り組む「いぬ乃湯温泉動物病院」

保護したペットの犬たちが元気に駆け回る

保護したペットの犬たちが元気に駆け回る

「ワンワンワン!!」病院の敷地を元気に走り回る犬たち。

一見すると普通のペットに見えるのですが、実はこの子たちはすべて飼い主に捨てられるなど様々な事情で保護された犬たちなんです。

「いぬ乃湯温泉動物病院」では現在22匹の犬を治療・保護しています。

飼い主を亡くしたペットも

高齢の飼い主が亡くなり保護された柴犬の次郎君

高齢の飼い主が亡くなり保護された柴犬の次郎君

初対面のいがモバにも頭を撫でさせてくれた柴犬の次郎君。

次郎君はもともと「いぬ乃湯温泉動物病院」に通院していたのですが、飼っていた高齢の飼い主が病気で亡くなってしまい、親戚の方が預かることを拒否したため病院で保護することになったそうです。

人を疑うことなくまっすぐ甘えてくる姿の裏に、悲しい別れがあったかと思うと胸が締め付けられます。

猫は67匹を治療・保護中

保護された猫たち

保護された猫たち

病院内にある沢山のゲージ。この中には保護された猫がいます。

現在「いぬ乃湯温泉動物病院」で保護している猫は67匹。病院にやってきた時期や猫同士の相性でゲージを分けて保護しています。

子猫の時に捨てられていたノリ君

子猫の時に捨てられていたノリ君

真ん丸の目でこちらをじっと見てくるノリ君。子猫の時に捨てられていたのを保護されたそうです。

悲しい理由で「いぬ乃湯温泉動物病院」にやってきた猫たちですが、愛情のある環境で過ごしているためか、とても人懐こい子が多いのが印象的でした。

「僕は生きたい!」四肢を失っても懸命に生きる猫

稲刈り機に巻き込まれ四肢を失い保護された富士夫くん

稲刈り機に巻き込まれ四肢を失い保護された富士夫君

こちらの猫は富士夫君。写真を見ると分かりますが、前足は肩から先・後ろ足はくるぶしから先が無いんです。

足が無くて移動に不自由がある富士夫君ですが、とても人懐こく、いがモバの姿をみると体を真っすぐに伸ばして甘えてきてくれました。

富士夫君のまっすぐな眼差しには「生きる」事への強いエネルギーを感じます。

富士夫君は野良猫だった時に農作業の稲刈り機に巻き込まれ、四肢を切断してしまいました。

農家の人は死んでしまったと思い放置していましたが、夕方になってみてみるとまだ動いていたため、安楽死させてほしいと「いぬ乃湯温泉動物病院」に担ぎ込まれてきたそうです。

「関わった動物たちは幸せにしたい」積み重ねが大きな取り組みに

富士夫君を治療した「いぬ乃湯温泉動物病院」の桑波田獣医師

富士夫君を治療した「いぬ乃湯温泉動物病院」の桑波田獣医師

富士夫君の治療を行ったのが「いぬ乃湯温泉動物病院」院長の桑波田(くわはた)獣医師。

担ぎ込まれた時の富士夫君の容態はとても危険な状態でしたが、桑波田さんは「絶対に死なせない!」と必死に治療したそうです。富士夫君は命をとりとめ、今ではすっかり元気に病院の看板猫を務めています。

90匹を超える犬猫を保護している「いぬ乃湯温泉動物病院」。決して最初から「ペット殺処分ゼロ」という大きな目標を掲げて活動していた訳ではないそうです。日々の活動に込めた思いを伺いました。

桑波田さん:縁あってこの病院にやってきた子たちには幸せになってほしいと思っています。彼らがこの病院にやってきたことを自慢に思ってくれたら、それが一番の私の幸せです。

一つ一つの命を大切にする事、その積み重ねが結果として「ペット殺処分ゼロ」という取り組みに広がっていければと思っています。

犬猫の保護には多額の費用・個人の取り組みでは限界に

保護した動物のエサ・シーツなどに多額の費用がかかる

保護した動物のエサ・シーツなどに多額の費用がかかる

「いぬ乃湯温泉動物病院」で保護された動物たちの飼育の維持費は、病院の患者の有志による寄付と桑波田さんの家族の私費によって成り立っています。

しかしながら90匹を超える動物の世話にはかなりの維持費がかかり、個人の取り組みとしては限界が来ているのが現状です。

保護活動を私たちが支援!「たまの手会」が発足

いぬ乃湯温泉動物病院では「フード会員」を募集中

いぬ乃湯温泉動物病院では「フード会員」を募集中

そこで「いぬ乃湯温泉動物病院」では、この秋から保護活動への支援を幅広く呼びかけようと「たまの手会」を発足させました。

「たまの手会」ではペットのフードを販売する「フード会員」を募集し、その売り上げを保護活動の維持費に充てる事を計画しています。

この「たまの手会」への支援を、いがモバとしてもみなさんに呼びかけていきたいと考えています。

一匹でも多くのペットを幸せに!皆様からの支援をお願いします

ペット殺処分ゼロに取り組む桑波田獣医師とスタッフの日髙さん

ペット殺処分ゼロに取り組む桑波田獣医師とスタッフの日髙さん

様々な悲しい理由で「いぬ乃湯温泉動物病院」にやってきた動物たち。愛情をたくさん注がれて生き生き過ごしている姿を見て安心するとともに、この活動を途絶えさせたくないと強く感じました。

「ペット殺処分ゼロ」の言葉に注目が集まる前から、草の根で動物の保護活動を続けてきた「いぬ乃湯温泉動物病院」。

命を大切にする尊い取り組みを記事を通して一人でも多くの方に知って頂き、皆様からの温かい支援をお願いしたいと思います。

「たまの手会」を通した詳しい支援内容については以下の連絡先までお問い合わせください。

いぬ乃湯温泉動物病院
鹿児島県鹿児島市郡山町389-1
電話: 099-298-4050
Email: tamanotekaiアットgmail.com

保護した動物たちの様子を各種SNSで発信中
ブログTwitterinstagram

いがモバ
最近注目が高まっているペットの命の問題。病院で出会った四肢の無い猫・富士夫君のまっすぐ生きる姿を見ていると、どんな事情があるにせよペットの命の期限を人間が勝手に決める事は絶対に許されないと感じました。草の根で保護活動を続ける「いぬ乃湯温泉動物病院」への皆様からの温かい支援をどうぞ宜しくお願い致します。
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ABOUTこの記事をかいた人

いがモバ 五十嵐 貴文

LCCジャーナリスト・メディアディレクター。元報道ディレクターの経験と持ち前の行動力を活かしLCC・格安航空会社や格安スマホなど「コスパ時代のお得」を共通のテーマに取材。大手企業の動画コンテンツなどメディアのディレクション業務も行っています。日経トレンディ・MONOQLO旅行ムックなどLCC特集にも掲載。中部国際空港・セントレアのLCCポータルサイトの監修・執筆も担当しています。