被災地の現実・メディアが伝えない熊本のトイレ問題

断水中のトイレの使い方の注意書き

いがモバは本震の翌日に熊本市内を取材。断水中の熊本市内ではトイレを流すのにバケツに汲んだ水を使っています。公園のトイレは場所に困った人の排泄物であふれ不衛生な状態に。テレビなどのメディアでは伝えにくい被災地のトイレ問題を紹介します。

本文中にモザイク処理したトイレと排泄物の写真が出てきます。全て現実に起こっている事ですが、気分を悪くする可能性のある方は閲覧を控えて頂くようお願い致します。
スポンサーリンク

熊本市内の状況は?熊本城も大きな被害

倒壊した熊本大神宮の社務所

倒壊した熊本大神宮の社務所

4月17日、いがモバは熊本市中央区の「竜之介動物病院」に支援物資を届けた後、地震による被害がとんなものだったのか街を見て回る事にしました。

熊本のシンボルである熊本城は一連の地震で大きな被害を受けていました。

熊本城のやぐらの1つで国の重要文化財の「東十八間櫓」(ひがしじゅうはちけんやぐら)が倒壊し、ふもとにある熊本大神宮の社務所も巻き添いになり潰れていました。

熊本市中心の商店街も危険な状態

「サンロード新市街」ではガラスが割れた店舗が目立つ

ガラスが割れた店舗が目立つ

熊本市の中心部にある商店街も地震の被害を受けていました。

目立つのはガラスの破損で、割れたガラスが店頭にそのままになっている店舗も多くありました。

コンクリートの柱が割れて鉄筋がむき出しになっているビルもあり、強い余震が来た時の事を考えると不安になります。

被災ペットを受け入れる「竜之介動物病院」

熊本市中央区「竜之介動物病院」に殺到する被災ペット

「竜之介動物病院」に殺到する被災ペット

昨日の記事でお伝えした熊本市中央区にある「竜之介動物病院」

地震でけがをしたり避難所に連れていけないペットを預かっていて、ペットの行き場に悩んでいる飼い主の大きな助けとなっています。

竜之介動物病院では被災ペットの受け入れの増加に伴い、現在も物資が不足しています。皆様の支援をお願い致します。

被災ペットを救おう!熊本の竜之介動物病院に支援を

2016.04.17

断水でトイレが使えない!バケツの水で「強制排水」

断水のためバケツの水で流す

断水のためバケツの水で流す

この竜之介動物病院では、いがモバが訪れた4月17日は断水のため、水洗トイレがそのままでは使えない状態でした。

そのため、バケツにためた水を使って「強制的に流す」という方法をとっていました。

断水中のトイレの使い方の注意書き

トイレの使い方の注意書き

5年前の東日本大震災の時は東京は断水は無かったので、「強制的に流す」という経験は初めての事でした。

バケツの水を流す際にどうしても飛沫が飛んでしまうのですが、動物病院という特性上、除菌シートなどが完備されていたので助かりました。

余震で建物内にいられない!公園に屋外非難する人も

熊本市中央区の白川公園に屋外避難する人

熊本市中央区の白川公園に屋外避難する人

余震が続く熊本市内では建物内にいる事に対する不安が大きく、公園などの屋外に避難する人がいます。

避難場所に指定されている熊本市中央区の白川公園にも屋外非難をしている人たちがいました。

支援物資のおにぎりが一瞬で無くなる

白川公園で配布された支援物資のおにぎりが一瞬でなくなる

支援物資のおにぎりが一瞬でなくなる

いがモバが白川公園を訪れていた午後2時すぎ。おにぎりの支援物資が到着しました。

ただ、配られたおにぎりは数十個。避難している人の人数に対しては少なすぎるため、一瞬で無くなってしまいました。

避難している人数に対して配給される支援物資が釣り合っていないというのが4月17日時点の現状でした。

災害対応で広島から給水車が駆けつける

広島県三次市から派遣された給水車

広島県三次市から派遣された給水車

白川公園には広島県三次市から派遣された給水車が到着していました。

4月17日時点では断水が続いていたため、「水」に困った多くの人が公園に駆けつけていました。

「次はいつ来るの?」住民の問いかけに、具体的な時間が言えず心苦しそうな三次市の担当者の姿に心を締め付けられました。

店の厚意で水の無料配布も

「もっこす整骨院」で無料で水・お茶を配布

「もっこす整骨院」で無料で水・お茶を配布

商店街にある整骨院「もっこす整骨院」では店の厚意で水の無料配布が行われていました。

「どこに行けば水が手に入る?」「○○にあるらしい」

そんな話を交わす住民が多く、とにかく「水」に困っている事が伝わってきました。

コンビニからおにぎり・お弁当が消える

セブンイレブン熊本新市街店のおにぎり・お弁当コーナーに品物がない

セブンイレブン熊本新市街店 お弁当コーナーに品物がない

商店街にあるコンビニは営業はしているものの、物流が滞っているため、おにぎりやお弁当のコーナーから品物が消えていました。

カップラーメンはあったものの、断水している状況では作ることも難しい状況です。

路上に出された生ごみの山・衛生面に問題

路上に出されたゴミの山

路上に出されたゴミの山

いがモバが気になったのは路上に出された大量のごみです。

地震で割れた外壁やガラスだけではなく、断水で営業できなくなったため大量の生ごみが路上に出され、ごみの山が所々にできていました。

ゴミ処理施設が被災し回収作業が遅れているためで、衛生的にも良くない状態だと感じました。

このあとモザイク処理をしたトイレと排泄物の画像があります。被災地の現実の写真ですが、気分を害する方は閲覧を控えて下さい。

公園のトイレに大量の排泄物・これが被災地の現実

熊本市の公園のトイレの状況

辛島公園のトイレの状況

熊本の交通の要、バスターミナルの近くにある辛島公園の公共トイレに行ってみると目を疑うような光景が広がっていました。

大量の排泄物がそのまま放置されていたんです。

断水で水洗トイレが使えず、場所に困った人が排泄後にそのまま放置したのでしょうか?

非常事態な事は理解できるので、誰かを責める気持ちにはなれませんが、これを放置することは衛生上極めて問題があると思いました。

でもこれが被災地に起こる「現実」なんです。

テレビでは報じないトイレの問題・誰もが直面する現実

Kumamoto-Earthquake-Report-Apr17-19

現在、熊本市の上下水道局が断水の解消に向けて全力で取り組んでいて、復旧が近づいています。

ただ、断水が解消した後も避難生活が長期化した場合は避難所のトイレの衛生面がとても大きな問題になってきます。

被災地のトイレの問題は多くの人の目に触れるテレビなどのメディアでは報道しにくく表に出にくい問題ですが、被災した時には全ての人が向き合わなくてはならない現実でもあります。

今回、被災地の熊本ではペットやトイレの問題など震災時に多くの人が直面する厳しい現実を目の当たりにしました。

この記事を見た人が熊本の厳しい現状と今後の支援のあり方、自らの身に起こった時にどう行動すればよいかを考えるきっかけになれば幸いです。

頑張ろう熊本!これからも精一杯をブログに込めていきます

いがモバでは明日から通常のブログの記事更新に戻りますが、今後も熊本をはじめとした被災地の皆さんに有益な情報を伝えていきたいと考えています。

「頑張ろう熊本!」

厳しい現実と闘う熊本の皆さんの頑張りに負けないように、いがモバも自分ができる精一杯をこのブログに込めていきたいと思います。

いがモバの視点と取材で伝えた熊本地震の関連記事

熊本震度7の地震 海外から日本の生情報を得る方法

2016.04.15

熊本空港が閉鎖・全便欠航 最寄りの代替空港は佐賀

2016.04.16

被災ペットを救おう!熊本の竜之介動物病院に支援を

2016.04.17
スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

LCC STYLE編集長・メディアディレクター 五十嵐 貴文

元報道ディレクターの経験と持ち前の行動力を活かしLCC・格安航空会社や格安スマホなど「コスパ時代のお得」を共通のテーマに取材。日本初LCC専門ポータルサイト「LCC STYLE」編集長、ANA動画ニュース「ANA TV」監修、中部国際空港LCCポータルサイト監修。雑誌「MONOQLO」・NHKラジオなどマスメディアにも出演。書籍「LCCスタイル」(ゴマブックス社)はamazon旅行ガイド部門で1位を記録(2017年4月21日付)。