格安SIM「IIJmio」の「中の人」とユーザーが直接対話するイベント「IIJmio meeting 12 」。いがモバも7月9日の東京会場に参加してきました。テーマの一つは「災害とMVNO」。熊本地震の際の対応などを堂前さんらに直質問しました!
会場は超満員!「IIJmio meeting 12 」開催

「IIJmio meeting 12」の会場
7月9日、人気格安SIM「IIJmio」(アイアイジェイミオ)の「中の人」とユーザーが直接対話できるイベント「IIJmio meeting 12」が開催されました。
いがモバは前回に引き続き、ブログの取材も兼ねて参加させていただく事に。
会場となった東京・飯田橋のIIJ本社のセミナールームは約250人の参加者で熱気ムンムン!格安SIMへの関心がさらに高まってきていることを実感しました。
参加記念のSIMカードケースとIIJmioステッカー

参加記念品のSIMカードケースとステッカー
「IIJmio meeting 12」の参加者には、青色のSIMカードケースとIIJmioのロゴステッカーが記念品としてプレゼントされました。
前回はロゴ入りクッキーでしたが、個人的にはこういうプチアイテムの方が使えるので嬉しかったです。
「IIJの中の人」堂前さん登場!元気そう

IIJの「中の人」技術広報担当の堂前清隆氏
「IIJmio meeting 12」では、はじめに「IIJの中の人」こと技術広報担当課長の堂前清隆(どうまえ きよたか)さんが登壇しました。
堂前さんは「IIJmio」の公式ブログ「てくろぐ」やTwitterの情報発信を担当されていて、マスメディアへの露出も多い「携帯業界の有名人」です。
この日も軽妙なトークは健在。お元気そうで何よりです!
IIJmioが個人向け格安SIMのシェア1位に!

IIJのMVNO回線数が120万回線突破・個人向けSIMカードシェア1位に
堂前さんからは、今年の6月に調査会社MM総研が調査・発表した「個人向け格安SIMのシェア」でIIJmioが第1位になった事が報告されました。
IIJが行うMVNO事業の回線数も、2016年3月末時点で122万8000回線(IIJmio単独で74.7万回線)となり、さらに勢いが増しています。
7月からプランも改定!ミニマム・ライトでもSIM追加OKに

7月からサービス内容が一部拡充
IIJmioは7月からプランを一部改定しています。
ミニマムスタートプラン(月3GB)とライトスタートプランがSIMを追加できるようになり(月額400円追加)、ライトスタートプランの通信量が月6GBに増量しました。
容量の少ないプランでも追加SIMでデータ容量を共有して使えるようになったので、競合他社に負けていた部分が改善されました。
知ってた?6月契約分から利用者登録が必要に

6月から契約者と利用者が異なる場合、利用者情報の登録が必要に
堂前さんからは、IIJmioで始まった「利用者情報の登録」についての説明もありました。
これは6月1日以降に新規契約した人が対象で、SIMカードを実際に利用する人の情報を登録する必要があります。利用者が18歳未満の場合、月額360円の「iフィルター」などのフィルタリングサービスの利用を推奨しています。
これは「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」に準じていて、これから若年層の使用も増えていく中で、MVNOとして対応した形になります。
トークセッション「子どもの格安スマホデビュー」

トークセッション「子どもの格安スマホデビュー」
堂前さんのトークの後は、IIJの中の人によるトークセッションが行われました。
最初のテーマは「子どもの格安スマホデビュー」。
子どもに安全にスマホを使わせるための機能・サービスなどについてのポイントが紹介されました。
担当の宮垣遼平さんに見覚えが!

「子どもの格安スマホデビュー」を担当したIIJの宮垣遼平氏
「子どもの格安スマホデビュー」のトークセッションを担当したのはIIJのMVNO事業部の宮垣遼平(みやがき りょうへい)さん。
宮垣さんは今回初めてトークセッションを担当されたそうですが、いがモバはどこかでお会いしたような見覚えがありました。
宮垣さんは「相談コーナー」の中の人だった

「IIJmio meeting 11」の相談コーナー(右端が宮垣さん)
その答えはすぐに明らかに。宮垣さんは「IIJmio meeting」 の相談コーナーの人として第4回から参加しているそうで、いがモバが前回取材した時に「IIJ」マークの「J」の形を作ってくれた人だったんです。
当時、宮垣さんは凄く気さくに撮影に応じてくれて、その「優しさ」は今後のMVNO事業にも役立ててくれそうです。これからも宜しくお願いします!
トークセッション「IIJmioサプライサービス」

トークセッション「IIJmioサプライサービス: 端末の話」
次に行われたのが「IIJmioサプライサービス」と呼ばれるセット販売しているSIMフリー端末についてのトークセッション。
これまでのSIMフリー端末の歴史を振り返るとともに、IIJmioがどういった基準で端末を選定しているかの裏話が披露されました。
会場が共感の嵐!ガジェット大好きな永野さん

「IIJmioサプライサービス: 端末の話」を担当した永野秀太郎氏
「IIJmioサプライサービス」のトークセッションを担当したのはMVNO事業部の永野秀太郎(ながの しゅうたろう)さん。
IIJmioの端末部門を担当する永野さんは現在26歳。入社5年目の若手社員です。
永野さんは大の携帯・ガジェット好きだそうで、仕事以外でも給料の大半を携帯電話の購入に費やしているそうです。
欲しい端末とお給料のやりくりを考える永野さんのリアルな「20代会社員」の姿は、会場を訪れていた参加者の多くも経験してきた道。今回のトークセッションの中で会場から一番の「共感」をゲットしていました。
端末に満足せずして通信品質に満足なし!

IIJmioの販売する端末についての考え方
IIJmioの通信品質は各種調査で第1位になるなど、ユーザーから高い評価を受けています。ただ、それらの回線もすべて通信端末を経由します。
そこで、IIJmioは「端末に満足せずに通信品質に満足なし」をモットーに、セット販売する端末に厳格な選定基準を設けているそうです。
IIJmioの端末選定は必ず実機をチェック!

ファーウェイのP9liteも実機を確認してから販売を決定
IIJmioがセット販売するスマホは、▼スペック ▼デザイン ▼ブランド ▼実機評価、の4つのポイントで厳しく選定されています。
最近IIJmioでセット販売が始まったファーウェイの「HUAWEI P9 lite」も、実機を永野さんらがしっかりチェックしていて、税抜27800円という価格以上の高級感・カメラの画質などが高評価だったそうです。
「IIJmioサプライサービス」で取り扱うSIMフリー端末は永野さんらの「お墨付き」ともいえるので、端末選びに迷った時の参考になりますね。
IIJmioの今後のラインナップは?妄想を現実に!

永野氏が妄想するIIJmioの今後の端末ラインナップ
「IIJmioサプライサービス」では今後どんな端末を販売していくのでしょうか?
担当の永野さんは、▼高価格帯 ▼ウェアラブル ▼タブレット・ルーターなどに広げていく「妄想」を抱いているそうです。
この「妄想」が実現の物になるかはユーザーからのリクエストも大きく影響するそうなので、どんどん要望を出していきましょう!
いつの日か完全オリジナルの「IIJmio Phone」が実現するといいですね。
注目のトークセッション「災害とMVNO」

トークセッション「災害とMVNO」
この後行われたトークセッションは「災害とMVNO」について。
災害への取り組みと、4月の熊本地震の際にIIJmioではどういった現象が起こっていたのか、「中の人」が震災時の貴重なデータを紹介してくれました。
なぜかアロハ姿!石川氏は第2の堂前氏の予感

「災害とMVNO」を担当したIIJの石川陽介氏
「災害とMVNO」を担当したのは、IIJのサービス基盤本部ネットワーク技術部 モバイル&ブロードバンド技術課の石川陽介(いしかわ ようすけ)さん。
なぜかアロハシャツ姿の石川さんはトークセッション初登壇ながら堂々とした語り口。トークも軽妙で「第2の堂前さん」になる可能性を感じました。
石川さんは、IIJのネットワーク設備を管理する部署で仕事をしていて、私たちのデータ通信の状況をまさに現場で見ている方です。
西日本の接続設備を稼働しダブル体制に!

4月から西日本の接続設備を稼働
IIJmioではこれまでNTTドコモのネットワークに接続する設備が東日本に設置した1か所だけでした。
そのままだと、仮に東日本に震災が発生し設備が使えなくなった場合は、IIJmioのユーザーはデータ接続が使えなくなってしまいます。
そこで、IIJmioではNTTドコモ網に接続するポイントを西日本にも設け、すでに4月から稼働が始まっています。
IIJmioのユーザは位置情報に関係なくランダムに東西の接続ポイントに収容されるので、どちらかに異常が発生した場合でも影響を最小限に抑えることができます。
熊本地震の際のトラフィックデータを公開

4月の熊本地震の際のトラフィックデータ
IIJの石川さんからは、4月に発生した熊本地震の際の実際の利用状況が紹介されました。
熊本地震は4月14日の夜9時すぎに前震、16日の午前1時すぎに本震がありましたが、そのどちらもIIJmioの内部的には極端な混雑もなく、接続数も平時と大きな変わりはありませんでした。
その結果、殆どのIIJmioユーザーが普段と変わりなくデータ接続が行えたそうです。
ただ、今後、東京・大阪などの大都市で震災が発生した場合に、同じようにデータ接続が使えるかどうかは分かりません。IIJがネットワークの備えを進めるように、私たちも震災時は不要不急の通信を控える事が必要だと改めて感じました。
緊急地震速報を受信できるSIMフリースマホが増えている

IIJの大内宗徳氏の「SIMフリースマホの緊急地震速報」
「災害とMVNO」の後半はIIJの大内宗徳さんが緊急地震速報についてのトークセッションを行いました。
最近のSIMフリースマホは緊急地震速報(ETWS: Earthquake and Tsunami Warning System)に対応している機種が多くなってきました。
ただ、緊急地震速報で発信するメッセージの種類は携帯キャリアによって異なっていて、ETWSに対応しているSIMフリースマホでも全てのメッセージを受信できるわけではありません。
今後IIJmio側としても端末メーカー側に日本の緊急地震速報への更なる対応を呼びかけていくそうです。
お楽しみの抽選会!今回はファーウェイのP9liteをプレゼント

IIJmioが販売するファーウェイのP9liteのプレゼント抽選会
トークセッションが終了し、フリートークに移る前に「IIJmio meeting」恒例となりつつある抽選会が行われました。
今回プレゼントされたのは、発売したばかりのファーウェイの「HUAWEI P9 lite」。
「HUAWEI P9 lite」はいがモバも実機を触って思わずほしいと思った、この夏注目のコスパスマホです。これを無料で3台プレゼントするというなんとも太っ腹な企画です。
くじ引きは永野さんが担当!いがモバは落選

参加者の中から抽選で3名にP9liteをプレゼント
くじ引きを担当したのはIIJmioの端末担当の永野さん。
250分の3という結構な高確率なので少し期待をしていたのですが、いがモバは残念ながら落選。
メイド服姿の個性的な参加者の方など、3名の幸運な方が「HUAWEI P9 lite」を当てていました。羨ましい~!
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フリートークでIIJの中の人に質問!

IIJmioの新プランについての要望
「IIJmio meeting 12」の最後のコーナーはフリートーク。Twitter上で集められたIIJmioへの質問に堂前さんらが答えていきます。
質問で多かったのが、やはり「新プラン」に関してでした。
イオンモバイルなどMVNO各社で導入が進む10GB超の大容量プランや、mineoなどで行われているパケットシェアなどを検討しているかについての質問について、IIJの佐々木太志さんは次のように答えました。
IIJ佐々木さん:提供する予定はないが、こういった要望を頂けるのは大変ありがたいので、次回のサービスの開発・改善に参考にさせて頂きます。
「U-mobile PREMIUM」のような無制限プランは?

「U-mobile PREMIUM」のような無制限プランの計画についての質問
また、IIJがMVNEとして回線を提供しているのような無制限プランのようなサービスを提供するかどうかについての質問について、IIJの佐々木太志さんは次のように答えました。
IIJ佐々木さん:現状では計画はありません。我々としては色々と検討していき、出せると思った時に本当に出したいものであればやらせて頂くと思います。
IIJmioの無制限プランの実現の可能性は低そうですが、IIJが回線を提供する「U-mobile PREMIUM」の無制限プランに興味のある方は、雑誌「MonoMax8月号」に初期費用と月額料金が2カ月無料になるエントリーカードが付録でついているので、こちらもぜひゲットしてみてくださいね。
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宝島社 2016-07-09
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話題の「郵便局で格安スマホ販売」について

IIJmioのSIM&端末セットの郵便局カタログ販売
7月5日に発表し、各メディアで話題になった「郵便局でIIJmioの格安スマホセットをカタログ販売する」というニュース。この件についての質問も相次ぎました。
開始当初は東海地方(愛知・三重・岐阜・静岡)の郵便局2050局で取り扱われますが、全国展開は今後の反応を見て郵便局側と相談して検討していくそうです。
心配なのがサポート面ですが、郵便局経由でIIJmioの格安スマホセットを購入した人には専用のコールセンターがあるので、そこでしっかりとフォローしていくとの事でした。
いがモバがIIJの中の人に直質問!熊本地震の際の対応について

熊本地震の本震翌日の様子(熊本市で4月17日撮影)
今回のトークセッションのテーマの1つが「災害とMVNO」。いがモバは熊本地震の本震翌日に熊本に現地入りして、被災地の現状をお伝えしてきました。
水の配布や避難所の情報などはSNS上で共有され、熊本の現地ではスマホが大活躍していました。一方で、データ使用量を気にして頻繁には見られないという声もありました。
そこでMVNO各社では高速データ通信のクーポンを付与するなどの対応をとっていたのですが、各社バラバラのタイミングだったんです。
あの熊本地震の際にIIJの中ではどういう話になっていたのでしょうか?いがモバは質問コーナーで聞いてみる事にしました。
堂前さんらが語るIIJmioの熊本地震の対応

質問に丁寧に答える堂前氏
いがモバ:熊本地方の被災者に付与した高速クーポンの容量はなぜ2GBだったのでしょうか?また、付与のタイミングがMVNEとして提供するイオンモバイルは4月15日、IIJmioは4月19日とタイミングが違ったのはなぜでしょうか?
IIJ堂前さん:イオンモバイルがどこのMVNEを使っているかは一旦置いておいて、高速クーポンの付与については各MVNO事業者が判断することなので、これを統一してやるという事はないと思っています。
その上で、IIJとして判断を早くしてほしいという点についてはご指摘通りなので、もっと機動力高く動けるように今後考えていきたいと思っています。
IIJ佐々木さん:2GBの付与に関しては、困っている方が沢山いらっしゃる状況の中でもっと出したいという考えもありました。
その反面で、熊本地方にお住まいの方が全員被災をしている訳ではなく、通信量が増えて輻輳してしまうのも違うと思っていて、総合的にみて2GBとさせて頂きました。
いがモバ:ありがとうございました。
いがモバの質問は少し答えにくい内容だったかもしれませんが、同時の状況について真摯に答えるIIJの中の姿勢に感銘を覚えました。
ミーティングの後は懇親会!ビールも飲み放題

閉会後の懇親会の様子
「IIJmio meeting 12」はこれで無事に終了。閉会後に場所を移して立食パーティ形式の懇親会が開かれました。
IIJmioが用意した飲み放題のビールとソフトドリンクや軽食もあって、普段なかなか機会のない「中の人」とのトークが弾みます。
懇親会には、いがモバのブログを読んで下さっている方も何名かいらしていて、ありがたい事に声をかけて頂きました。今後も引き続き応援よろしくお願いいたします!
憧れの堂前氏と再会!記念の2ショット

いがモバと堂前さん
懇親会の最後には憧れの堂前さんに3カ月ぶりの再会。記念に2ショット撮影に応じて頂きました。
堂前さんは、いがモバの使っているカメラがパナソニックのFZ1000とすぐに気付くなど、相変わらずのガジェット通ぶりを発揮していました(笑)。
今回のような、ユーザーと「中の人」が直接触れ合えるイベント「IIJmio meeting 」を定期的に開催するなど、IIJmioはユーザーと培ってきた「高い信頼」が他のMVNOにはない魅力です。
これから格安SIM・格安スマホデビューをする方は、「IIJmio」も選択肢の中に入れてみてくださいね!
IIJmioのHPはこちらから
選ぶなら確かな品質。IIJmioの格安SIM
