幕張メッセでIT・エレクトロニクスの展示会 「CEATEC JAPAN 2016」がスタート。今年の主役はIoTやロボットですが、注目は鴻海傘下になった新生シャープ。角の丸い進化したIGZO液晶を展示し、近未来のスマホを予感させました!
幕張メッセで「シーテックジャパン2016」が開催中

シーテックジャパン2016の会場(幕張メッセ)
10月4日、タイから帰国したばかりのいがモバは千葉県の幕張メッセにやってきました。
きょうから1年に1度のビッグイベント、IT・エレクトロニクスの展示会 「CEATEC JAPAN 2016」(シーテックジャパン2016)が始まっています。
去年はシャープのロボット型電話「ロボホン」やウェアラブル機器が注目を集めましたが、今年はどうなっているのでしょうか?
シーテック2016の主役は「ロボット」!

富士通ブースは「ロボピン」がプレゼンテーション
今年のシーテックジャパン2016は「つながる社会、共創する未来」をテーマに、各団体のブースで様々な最新の機器・技術が展示されます。
今年の会場で特に目立っていたのが「ロボット」です。

富士通が開発した「ロボピン」
富士通のブースでは富士通研究所が開発した「ロボピン」を大々的に紹介。
ステージ上で3台のロボピンが会話のかけ合いを行うなど、シンプルな構造とは裏腹の感情豊かな姿が印象的でした。
この他にもトヨタ自動車や日立製作所、JTBなど多くのブースでロボットの展示があり、今年の主役は完全に「ロボット」といえそうです。
海外メーカーが最新スマホを展示

ファーウェイのブース
ガジェット好きの人にとって気になるのが最新スマホの展示ですよね。シーテックジャパン2016では海外メーカーが力を入れていました。
会場でもひときわ目立つファーウェイのブースでは、今年も大々的にスマホやタブレットなどの実機を展示していました。
ファーウェイは話題の新スマホ「honor8」の実機を展示

honor8(オナー8)の実機も展示
シーテックジャパン2016のファーウェイのブースでは、9月28日に発売されたばかりの新SIMフリースマホ「honor8」の実機も展示されていました。

「honor8」の「サファイヤブルー」はやっぱりキレイ
いがモバの記事でも以前紹介しましたが、honor8の背面には特殊な加工が施されていて、光を受けると複雑に輝きます。
深い青色の「サファイヤブルー」は本当に美しくて、いつ見てもうっとりします。
レノボは折りたためるタブレット「Folio」を参考展示

レノボの折りたためるタブレット「Folio」
ファーウェイのお向かいにあるのがレノボのブース。同じ中国のメーカーが向かい合う姿は時代の流れを感じます。
レノボのブースでは画面が折りたためることで話題になったタブレットの「Folio」の参考展示がありました。(触る事はできない)

レノボの「Folio」は開くとタブレット・閉じるとスマホサイズに
「Folio」は広げた状態では7.8インチのタブレット、画面を折りたたむと5.5インチのスマホとして使えます。
シーテックジャパン2016では残念ながら触れる実機の展示はありませんでしたが、かなり実用的な製品なので今後の製品化が楽しみです。
モトローラはフラッグシップ「moto Z」などを展示

モトローラのブースで「moto Z」の展示も
レノボのブースの中には傘下のモトローラのコーナーもありました。
モトローラのコーナーには、おとといバンコクの「タイランドモバイルEXPO2016」の会場にも展示されていたフラッグシップ機の「moto Z」と「moto Z PLAY」の実機が展示されていました。

最薄部5.2ミリの「moto Z」
「moto Z」はメタルボディで最薄部が5.2ミリの激薄設計。
実際に手に持ってみると、あまりに薄いので金属の板を持っているような感覚になります。

「moto Z」「moto Z PLAY」の背面には拡張用端子がある
「moto Z」や「moto Z PLAY」の背面にある金色の金属端子。
この端子に専用の「Moto Mods」と呼ぶオプションパーツを接続する事でスマホの機能を拡張する事ができるのが最大の特徴です。
「MotoMods」でスマホの可能性が広がる

「MotoMods」のJBLステレオスピーカー
「Moto Mods」は様々なメーカーが既に製品を作っています。
こちらはJBLのステレオスピーカー。ここから流れる音楽はスマホとは思えない迫力で、動画や音楽を良い音で再生したいというニーズを満たしてくれそうです。
ちなみにこのスピーカーにはバッテリーが内蔵されているそうで、スマホの電池を気にする心配もありません。

「MotoMods」のプロジェクター
そしてこちらは「MotoMods」の超小型プロジェクター。

最大70インチ相当のサイズまで投影可能
このプロジェクターは最大70インチ相当のサイズまで投影可能で、撮影した動画などをその場でみんなでシェアしながら楽しむことができます。
ちょっとしたプレゼンテーションなんかもこなせちゃいそうですよね。
「moto Z」がハッセルブラッドの光学10倍ズームスマホに!

10倍ズーム12メガピクセルカメラの「HASSELBLAD TRUE ZOOM」
そしてこちらは「Moto Mods」の本命パーツともいえる、スウェーデンのカメラメーカーHasselblad (ハッセルブラッド)が作ったカメラパーツの「True Zoom」です。
moto Zの背面にマグネットでピタッとくっつき、moto Zが凄く薄いので一体化するとまるでデジカメの様です。

1倍時(35mm換算で25mm相当の画角)
ハッセルブラッドの「True Zoom」は12メガピクセルで光学10倍までのズームに対応します。
1倍時は25mm相当の広い画角で写真を撮ることができます。

光学10倍ズーム時(35mm換算で250mm相当)
「True Zoom」のズームレバーを引くと、スムーズにズームができます。
最大限に寄った10倍ズーム時は先ほどの販売員の手まで寄ることができました。スマホでここまでのズームができるのは凄いですよね。
焦点を合わせるのはシャッターボタンの半押しや画面タッチでできます。
「moto Z」は10月中旬から順次発売されるので、カメラ重視の方はこのオプションもぜひチェックしてみてくださいね。
注目は鴻海傘下になった新生シャープのブース!

シャープのブース
そしてシーテックジャパン2016の会場の中で、個人的に一番ワクワクしたのがシャープのブースです。
シャープは今年8月に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収が完了。鴻海傘下による新生シャープとしては初のシーテック出展になります。

ロボホンの着せ替えコレクション
去年のシーテック2015でシャープからサプライズ発表されたロボット型の携帯電話「ロボホン」。
今年はロボホンの様々な利用シーンを提案していて、ロボホンのイメチェンができる着せ替え用の「ロボホンウェア」の最新コレクションも披露されました。
IGZO液晶が更に進化!

IGZO液晶の楕円形のディスプレイ
さらにシャープのブースでは、シャープのIGZO(イグゾー)液晶をさらに進化させた製品を参考展示していました。
こちらは楕円形のIGZOディスプレイです。
近未来のスマホはこうなる!?角の無いIGZO液晶

5.2型フルHDディスプレイ
いがモバがシーテックジャパン2016で一番グッときたのが、こちらの「Free Form Display -Corner R-」です。
1920×1080ドットの5.2インチ液晶で、そのコンセプト名の通り、なんと液晶の角がないんです。

IGZOディスプレイの角が丸くなっている
液晶の角が無い事で、スマホの本体の形も自由に設計できるようになります。
近い将来この技術を活用したシャープのスマホが発売されるかもしれないですね。
アクオスクリスタル以来に久しぶりに衝撃を受けた製品でした。今後に期待です。
あのワクワクをもう一度!シャープのブースに注目

「写メール」が大ヒットしたカメラ付きケータイ「J-SH04」
シャープのブースにはこれまでのシャープの歩みを特徴的な製品で振り返るコーナーもありました。
こちらはいがモバも愛用していたカラー液晶&カメラ搭載の「J-SH04」(2000年11月発売)。写真付きメールが大ヒットするきっかけになった偉大な機種です。
色々な浮き沈みを経験したシャープですが、少し先の未来を予感させるワクワク感はまだまだ健在でした。
シーテックジャパン2016は千葉県の幕張メッセで10月7日までの4日間開催しています。今の日本の最新技術を体験したい方はぜひ足を運んでみてくださいね!公式サイトで事前登録すると入場無料になるのでお得です!
