北海道と日本各地を結ぶ路線を運航するAIRDO(エア・ドゥ)。11月14日の会社設立20周年を記念し、初代制服「サロペット」をCAが着用する特別フライトを実施しました。国内LCCも参入する激戦区でAIRDOのメリットは何なのか比較しました!
AIRDOが会社設立20周年!「感謝の集い」を開催
2016年11月14日、「北海道の翼」として親しまれている航空会社「AIRDO」(エア・ドゥ)が会社設立20周年を迎えました。
これを記念して、前日の11月13日には新千歳空港で「感謝の集い」を開催。
航空写真家・チャーリィ古庄氏と航空アナリスト・鳥海高太朗氏によるスペシャルトークショーや北海道札幌国際情報高校・吹奏楽部のダンプレ(Dance & Playing)などが行われ、イベントを通してAIRDOをより身近に感じることができました。
20周年の記念すべき日に「サロペット復刻フライト」を実施

20周年を記念した特別フライトが行われたADO16便
そして、会社設立20周年の日を迎えた11月14日。この日は初代制服の「サロペット」を復刻しCAが着用してサービスを行う「サロペット復刻フライト」が行われました。
いがモバは対象便の一つである新千歳発羽田行きのADO16便に搭乗。
前日まで札幌でアイドルグループ「嵐」のコンサートが開かれていたこともあって、この便は平日にも関わらず満席でした。
やっぱり便利なSKiPサービス!LINEで搭乗も可能に

QRコードをかざして搭乗ができる
AIRDOでは航空券の予約・搭乗にANAのシステムを導入しているので、ICやQRコードをかざすことでそのまま保安検査・搭乗ができる「スキップサービス」を利用する事ができます。
さらにAIRDOでは10月18日からエアラインで初めてとなるLINEの画面で搭乗する事ができる「LINE ONLINE Service」も取り入れるなど、利便性が向上しています。
AIRDO谷社長自ら乗客にあいさつ

AIRDOの谷社長が搭乗客に丁寧にあいさつ
ADO16便の搭乗ゲートではAIRDOの谷 寧久(たに・やすひさ)社長が搭乗客一人ひとりに丁寧にあいさつ。
20周年の記念すべきフライトにかける想いが伝わります。
可愛すぎる!ベアドゥ北海道JET

AIRDOの「ベアドゥ北海道JET」(B767-300)
そしてこちらがADO16便で使用した機材の「ベアドゥ北海道JET」(B767-300型機)です。
今年2016年7月29日にデビューした「ベアドゥ北海道JET」には北海道の見どころや動物たちが描かれていて、とても可愛らしく明るいイメージです。

入口でベア・ドゥがお出迎え(撮影:13日)
機内に乗り込むと、入口で公式マスコットのベア・ドゥのぬいぐるみがお出迎え。
ちょっとしたことなのですが、こういう演出があると嬉しくなりますよね。
本当にサロペットを着用!激レアな姿

サロペット姿で業務を行うAIRDOの客室乗務員
ADO16便の機内には「サロペット」を着用したAIRDOのCAさんが。
前日のイベントで見てはいたものの、実際に機内で見るとやはりとてもインパクトがあります。
AIRDOのサロペットはゆったりとしたシルエットなので、手足が動かしやすそうでした。当時のデザインした人が制服に込めた思いが伝わってきますね。
AIRDOの座席は?

「ベアドゥ北海道JET」(B767-300)の座席
そしてこちらがADO16便で使用された「ベアドゥ北海道JET」(B767-300型機)の座席です。
足元の空間がどれくらいか、身長175センチのいがモバが実際に座ってみると・・・。
AIRDOとLCCの座席を比較!

AIRDOとLCC「バニラエア」の足元の広さを比較
AIRDOの「ベアドゥ北海道JET」は足元に握りこぶし約2個分の空間がありました。足も余裕で組めます。
同じ札幌路線を運航するLCC「バニラエア」と比較すると、バニラエアが握りこぶし1つ分のスペースなので、かなりハッキリと差があります。(※AIRDOの機材によっては足元がもう少し狭い機材も)
ただ、羽田・成田~新千歳のフライト時間はわずか約1時間半。自分が座席に求める快適さで判断が分かれると思います。
機内エンターテイメントも無料で楽しめる

機内で音楽チャンネルが楽しめる
そしてAIRDOでは機内エンターテイメントの音楽チャンネルも搭載しています。
意外とこの機内の音楽番組で自分の好きな曲に出会う事が多いので、あると嬉しいサービスなのですが、今は自分のスマホに入れた音楽や動画を楽しむ人が多いと思うので、この点も評価が分かれると思います。
帰りたくない・・けど新千歳を出発!

10時36分 ADO16便が新千歳空港を離陸
出発の準備が整い、午前10時36分に羽田行きADO16便が新千歳空港を離陸しました。
広大な北海道の大地が遠ざかっていくのを見て、ちょっと切ない気持ちに。
せっかく来た北海道、まだ帰りたくない。。。でもまた来られるはず!
「北海道に徹底的にこだわり オンリーワンのエアラインを目指す」

谷社長が感謝の機内アナウンス
飛行機が安定飛行になり、シートベルトサインが消灯。
まず初めにAIRDOの谷社長が乗客に向けて感謝の気持ちを伝える機内アナウンスを行いました。抜粋して紹介します。
谷社長:これからも社員一同、運航の安全を最優先にお客様の期待以上のサービス・皆様が感動していただけるような空の旅を提供していくべく、努力してまいります。
谷社長:これからも「北海道」に徹底的にこだわり、北海道の翼としてオンリーワンのエアラインを目指してまいります。これからも引き続きご愛好・ご支援を宜しくお願い申し上げます。本日は「北海道の翼」AIRDOをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
機内からは暖かい拍手が。「北海道」に対するお互いの愛を感じた素敵な瞬間でした。

谷社長自らが記念品を配布
機内アナウンスの後、谷社長自らが乗客に記念品を配りました。
乗客からは握手を求められるシーンも。
「白い恋人」でおなじみの石屋製菓の20周年記念キャンディー

20周年とベア・ドゥが描かれた記念品の飴(石屋製菓)
こちらがADO16便で配られた記念品のキャンディーです。
「白い恋人」でおなじみの石屋製菓が作っていて、20周年の英語の文字とベア・ドゥが描かれていてとてもカワイイ一品です。
可愛すぎて食べるのがもったいないくらいです。
お待ちかねのドリンクサービスの時間

笑顔でドリンクサービスを行う客室乗務員
そしてここからがFSC(フルサービスキャリア)であるAIRDOの本領発揮。
機内でドリンクのサービスが行われます。
ガラナにスープも!6種類のドリンクを無料で飲める

AIRDOの無料のドリンクメニュー(2016年11月)
こちらがAIRDOの機内で無料で提供されるドリンクのメニューです。
- 珈房サッポロ珈琲館オリジナルブレンドコーヒー
- じゃがバタースープ
- ミネラルウォーター(北海道大雪山系)
- アップルドリンク(ポッカサッポロ)
- 緑茶(ポッカサッポロ)
- コアップガラナ
北海道でお馴染みの清涼飲料水の「コアップガラナ」は2016年10月から期間限定での提供なので、ぜひ今のうちに楽しんでみてくださいね。
機内でほっこり!AIRDOのじゃがバタースープ

AIRDOの「じゃがバタースープ」
いがモバはAIRDOのドリンクの目玉メニューのひとつ「じゃがバタースープ」を注文。
バターの香ばしさとジャガイモの優しい甘みが口の中に広がって、ホッコリする味です。
玉ねぎなど、季節によって素材が変わるのでその度に乗りたくなりますね。
AIRDOの有料機内食メニュー

始発便のパンのサービスや夕方の便のハッピーアワーも
そしてこちらは有料のメニュー。「北海道味噌バター雑炊」(500円)と北海道ならではの軽食メニューもあります。
そしてビジネス帰りのプチご褒美に嬉しいビールは「サッポロクラシック」の用意があります。
通常500円なのですが、夕方以降の便ではハッピーアワーとして200円で注文できるので、これは嬉しいサービスですよね。
平日の新千歳・羽田発のAIRDO始発便ではオリジナルのオニオンブレッドを無料で提供するモーニングサービスも行っています。

機内販売を開始
ドリンクのサービスが終わると機内販売が行われます。
クマ好き必見!ベアドゥ満載の機内販売

ベア・ドゥを前面に押し出した各種グッズを販売
こちらがAIRDOの機内販売のメニューの一部です。
マスコットキャラクターのベア・ドゥを使った様々なグッズを販売しています。
クマ好きには堪らない品揃えなのではないでしょうか。(ああ、Vエアが懐かしい・・・)
公式カレンダーがワンコイン価格でお得!

AIRDOオリジナル2017卓上カレンダー(500円)を購入
いがモバはこの時期限定販売の「AIRDOオリジナル2017卓上カレンダー」を注文。
公式グッズにも関わらずお値段が500円と普通の卓上カレンダーより安いくらいなので、これはマストバイ(笑)だと思います。
着陸の様子がわかる!懐かしのモニターも

懐かしのモニターで着陸の様子が見られる
約1時間のフライトを終えてADO16便は羽田空港へ。機内にはモニターが設置されているので、着陸までのアプローチを見ることができます。
レガシーでは当たり前の光景ですが、LCCには無い久しぶりの光景にテンションが上がります。
ベアドゥJETが羽田空港に到着!

ADO16便は午前11時56分に羽田空港に着陸
そして午前11時56分、ADO16便は無事に羽田空港に着陸しました。
改めて見る「ベアドゥ北海道JET」はやっぱりカワイイ!
明るく細やかな心配りが魅力のAIRDOのCAさん

初代制服サロペットを着用したADO16便のクルー
最後に客室乗務員の方に集まって頂き、取材メディアによるフォトセッションを行いました。皆さん素敵な笑顔ですよね。
初代制服のサロペットを華麗に着こなし、細やかな心配りで機内サービスを行っていたAIRDOのCAさん。FSCの質の高さを改めて実感することができました。
ADO16便のクルーの皆様、快適なフライトをありがとうございました!
AIRDO羽田~札幌6100円~!?LCCよりお得な場合も

AIRDOの割引運賃の料金表
FSC(フルサービスキャリア)であるAIRDO。現在はLCCの台頭で、AIRDOは割高なんじゃないかというイメージを持っている方もいるかもしれません。
そこはビジネス、AIRDOもきちんと対抗策を打ち出しています。
「AIRDOスペシャル」という事前購入型の割引運賃では、75日前までの購入で羽田~札幌が片道6100円~という価格で販売しているんです。
この価格の中には20キロまでの預け荷物・座席指定・ブランケット貸出・ドリンク・機内エンタメ・決済手数料などの各種サービスが含まれています。
そう考えると、「あれ、LCCよりお得なんじゃない?」と気づく方もいると思います。
実際にAIRDOとLCCの航空券の価格を比較してみた
そこで、実際に日付・時間帯・荷物をできるだけ同じ条件に揃えて航空券の価格を比較してみました。
2017年1月18日(水)
- FSC・AIRDO
ADO025便 羽田→新千歳
AIRDOスペシャル55
預け荷物20キロ 無料
座席指定 無料
機内ドリンク 無料
ブランケット貸出 無料
合計 7490円 - LCC・バニラエア
JW917便 成田→新千歳
コミコミバニラ
預け荷物20キロ無料
座席指定 無料
機内ドリンク 有料
運賃 4990円
諸税手数料 380円
支払い手数料 600円
合計 5970円
このように価格の差は1520円。東京駅からの交通費は以下の通りです。
- 東京駅~羽田空港
JR+京急orモノレール 580円~ 約30分 - 東京駅~成田空港
東京シャトル(バス) 900円 約75分
交通費を足すと、価格の差は狭まり1200円しか差がありません。移動の時間を含め総合的に考えると、AIRDOの方がお得と感じる人も多いと思います。
LCCは安いイメージがありますが、前もってスケジュールが分かっている場合はFSCであるAIRDOの方が実はお得、なんていう場合もあるんです。複数の会社が就航している路線では、きちんと比較をしてお得な旅行を実現したいですね。
LCCに対抗するお得な価格で充実した機内サービスを受けられるAIRDO。LCCジャーナリストのいがモバとしても要チェックのエアライン です!
