第2の黒船!?「格安スマホ」がやってきた!

日本の携帯電話の歴史で、アメリカからやってきた「iPhone」が黒船だとすれば、最近、家電量販店などで売り出され始めた「格安スマホ」は第2の黒船だと言えるかもしれません。それぐらい大きな変化がスマホの世界でも起こりつつあります。

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「格安スマホ」が価格破壊を起こす?

今までの日本のスマートフォンは定価が7~8万円で、それを24回の分割払いで月3000円ほどの機種代金を支払う代わりに、毎月一定の割引を受けるという、機種代金の負担感を抑えるシステムでした。iPhoneも定価が9~10万円と高いため、同じように販売されています。分割の回数や割引の金額が大きいために、いままでこのスマホの「定価」についてはあまり注目されてきませんでした。

しかし、今年の5月から始まった、自分の好きな会社のSIMカードが使えるようになる「SIMフリー」の義務化やデータ通信料金の安い「格安SIM」の会社が充実してくるのと共に、台湾や中国の会社から販売されたスマホが人気を集めるようになってきました。

安いものでは定価が1万円を切るものもあり、いままでより段違いに安い価格から、これらを総称して「格安スマホ」と呼ばれています。ですが、性能は安かろう悪かろうではなく、ネットやLINEをするには十分すぎるくらいの性能を持っています。

この夏人気を集めた「格安スマホ」メーカー

台湾のメーカーASUS(エイスース)がこの夏売り出したZenFone 2 Laserという機種は快適に使える性能を持ちながら、価格は容量16GBの機種が税込30,024円と、今までのスマホの定価の2分の1以下となっています。

 タブレット | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) | ASUS 日本
タブレット | ZenFone 2 Laser (ZE500KL) | ASUS 日本

同じく中国のメーカー、ファーウェイが売り出したHUAWEI P8 liteという機種も、
価格は16GBで税込30,888円 と、かなりの価格競争力を持っています。

Huawei - HUAWEI P8lite - 携帯電話 - 機能Huawei – HUAWEI P8lite – 携帯電話 – 機能

家電量販店でも上記2つのメーカーの商品を目にすることが多くなってきたと思います。実際に手に取って触ってみると、その完成度に驚くと思います。お店に立ち寄ることがあれば、ぜひ触ってみてください。これで十分だよね、と思えるかもしれません。

こんな人が「格安スマホ」に向いている

・ワンセグやおサイフケータイの機能は使わない
・「格安SIM」を使いたい
・海外旅行によく行く

「格安スマホ」は海外で販売されるよう設計されたスマホを日本で使えるように設定して売っているので、日本独自のワンセグやおサイフケータイの機能はありません。なので、この機能を普段からよく使っている人は、従来の携帯電話会社のスマホを使ったほうがいいと思います。

以前の記事で紹介した「格安SIM」は、自分で設定をしないと使えないのがデメリットでしたが、「格安スマホ」は、あらかじめ主要な会社の接続設定が中に入っているので、本体に「格安SIM」を入れたら、設定画面で会社名を選択するだけで使えるようになっています。また、最初から初期設定済みの「格安スマホ」と「格安SIM」をセットで販売している会社もあります。
「格安SIM」を使って料金は安くしたいけど設定が難しそう、という方にも「格安スマホ」はおすすめです。

そして、「格安スマホ」は最初から自由に通信会社が選べる「SIMフリー」の状態で販売されます。「SIMフリー」であることによって、使える携帯電話会社に制限がないので、海外旅行に行った際は現地の空港や街などでプリペイドのSIMカードを買って、
入れ替えることで割安な料金でデータ通信や通話が出来るのです。

LCCの登場で海外旅行に気軽に出かけられるようになりましたが、
「格安スマホ」は「SIMフリー」でもあることから、海外旅行好きの人にもおすすめです。

「格安スマホ」が起こす市場の変化

液晶テレビは数十万円が当たり前の時代から部品の汎用化が進み、数万円出せば大画面でそこそこ綺麗な商品が買えるようになりました。スマホも部品を組み立てていく世界なので、同じことが起こりつつあります。

結果、スマホの世界もiPhoneのようなブランド機種と、安くてそこそこ良い「格安スマホ」の2極化が進むと思います。ブランド力がなければ高い値段で売り続けるのは難しくなってくるでしょう。

しかし、私たち消費者の立場からすると、端末は端末で、通信回線は通信回線で、それぞれ切磋琢磨してもらうのはとてもいい事だと思います。自分の予算にあったスマホを購入して、自分の好きな会社のSIMカードを入れて使う。
海外ではすでに当たり前だったこのスタイルが、日本にも浸透するといいなと思っています。

いがモバ
ここまでで「MNP」「格安SIM」「格安スマホ」「SIMフリー」など現在のスマホの話題を一通り紹介することが出来ました。次はそれらを”いいとこ取り”して賢く使う技をご紹介します。
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ABOUTこの記事をかいた人

LCCジャーナリスト・メディアディレクター 五十嵐 貴文

元報道ディレクターの経験と持ち前の行動力を活かしLCC・格安航空会社や格安スマホなど「コスパ時代のお得」を共通のテーマに取材。日本初LCC専門ポータルサイト「LCC STYLE」編集長、ANA動画ニュース「ANA TV」監修、中部国際空港LCCポータルサイト監修。雑誌「MONOQLO」・NHKラジオなどマスメディアにも出演。書籍「LCCスタイル」(ゴマブックス社)はamazon旅行ガイド部門で1位を記録(2017年4月21日付)。