auが9月11日に新プランの「スーパーカケホ」を発表。ソフトバンクは12日に「スマ放題ライト」を発表。そして16日にドコモが「カケホーダイライト」を発表しました。3社共に月額1,700円(税抜・以下すべて)で5分以内の国内通話が回数無制限で無料という内容。一見横並びにみえる新プランですが、よく見てみると少しずつ割引に違いがあり、使う状況によってお得な会社が変わってきます。いがモバで緊急比較してみました。
【2016年1月12日追記】auの2016年の学割とソフトバンクのデータ1GBの新料金プランついて記事をまとめました。
新プランは実用的だけど、パケット定額必須が残念!
新プラン名称 | |
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NTTドコモ | カケホーダイライトプラン |
au | スーパーカケホ |
ソフトバンク | スマ放題ライト |
基本使用料 | 1,700円 |
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無料通話 | 5分まで無料 以降30秒20円 |
家族割回線 | 通話無料 |
3社の新プランは従来の通話し放題のプランをコンパクトにしたもので、無料通話の時間が1回5分までになっています。日常生活での電話はほとんどが2~3分で済むと思われるので、費用を抑えつつも、実用的なプランになっていると思います。家族割の回線との無料通話は従来通りなので、家族との長電話が多い人も安心です。
残念なのは、このプランはパケット定額が必須なので、音声プラン単独で使う事が出来ません。いがモバでお勧めしている2台持ちのプランには活用できないので、1台でお得に使いたいという人に向いているプランです。
新プランの内容はほぼ同じですが、そこからの割引が各社違っているので会社ごとに紹介していきます。
NTTドコモ「カケホーダイライトプラン」
NTTドコモは従来の「カケホーダイプラン」よりも基本料金が1,000円安い「カケホーダイライトプラン」を9月25日から開始します。基本使用料は月額1,700円で、5分以内の国内通話が回数無制限で無料になっています。
カケホーダイライトプラン 1,700円 |
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対象パック | 合計 (SPモード300円含む) |
データMパック(5GB) 5,000円 |
7,000円 |
データLパック(8GB) 6,700円 |
8,700円 |
シェアパック15(15GB) 12,500円※ |
14,500円 |
シェアパック20(20GB) 16,000円 |
18,000円 |
シェアパック30(30GB) 22,500円 |
24,500円 |
※代表回線が15GB以上のプランでシェア子回線もカケホーダイライトプランに加入できる
<各種割引キャンペーンを適用する場合>
キャンペーン名称 | カケホーダイライトプランの 基本料金からの割引額 |
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ドコモにチェンジ割 | -1,350円(1年間) |
光スマホ割 | -350円 |
「ドコモにチェンジ割」と「光スマホ割」は併用可能。その場合はちょうどカケホーダイライトの基本料金が相殺されます。
ドコモの良い点
・シェアパックの代表回線が15GB以上に入っていれば、シェアオプションの子回線もカケホーダイライトを申し込めるので、家族でまとめてドコモの人はオトク。
・ドコモにMNPした際の「チェンジ割」は毎月の料金が12ヶ月1350円引きと、auの「かえる割スーパー」より割引が550円多い。
ドコモの悪い点
・固定回線(ドコモ光)とのセット割引が貧弱。カケホーダイライトの場合、割引はたった350円。
au「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)
auは「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)を9月18日から開始します。5分以内の国内通話が回数無制限で無料で、基本使用料は月額1700円(税抜)です。auはデータ定額が3GBのプランから新プランを申し込めるようになっています。
スーパーカケホ(電話カケ放題プランS) 1,700円 |
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データ定額 | 合計 (LTENET 300円含む) |
auスマートバリュー 適用時 合計 (※) |
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データ容量 | 料金 | ||
データ定額3 (3GB) |
4,200円 | 6,200円 | 5,266円 (▲934円) |
データ定額5 (5GB) |
5,000円 | 7,000円 | 5,590円 (▲1,410円) |
データ定額8 (8GB) |
6,700円 | 8,700円 | 7,290円 (▲1,410円) |
データ定額10 (10GB) |
8,000円 | 10,000円 | 8,000円 (▲2,000円) |
データ定額13 (13GB) |
9,800円 | 11,800円 | 9,800円 (▲2,000円) |
※2年経過後は永年934円割引。
MNPの場合 「auにかえる割スーパー」で1年間割引

「かえる割スーパー」はデータ定額3のプランでは適応されないのが残念です。
auの良い点
・データ定額3(3GB)のプランからスーパーカケホに加入できる。使用するデータ量が少ない場合3社で最安になる。
・auひかりなどの固定回線との併用時、データ定額3では毎月934円引き、データ定額5では1410円引き。
auの悪い点
・「auにかえる割スーパー」が3GBのプランの場合適応されない。5GBのプランで比べた場合もドコモの「チェンジ割」より550円少ない。
ソフトバンク「スマ放題ライト」(通話し放題ライトプラン)

ソフトバンクは12日に「スマ放題ライト」(通話し放題ライトプラン)を発表しました。こちらも基本使用料が1,700円で5分以内の国内通話が回数制限なく無料のプランです。申し込みにはS!ベーシックパックとデータ定額パック・標準(5GB)以上への加入が必須です。新規契約の人は9月25日から、既存の契約の人のプラン変更は10月5日から受付します。
スマ放題ライト 1,700円 | |||
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データ定額 | 合計 (S!ベーシック300円含む) |
スマート値引き時 (割引額※) |
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データ容量 | 料金 | ||
データ定額パック・ 標準(5GB) |
5,000円 | 7,000円 | 5,590円 (▲1,410円) |
データ定額パック・ 大容量(10GB) |
8,000円(※) | 10,000円 | 8,000円 (▲2,000円) |
データ定額パック・ 大容量(15GB) |
12,500円 | 14,500円 | 12,500円 (▲2,000円) |
データ定額パック・ 大容量(20GB) |
16,000円 | 18,000円 | 16,000円 (▲2,000円) |
データ定額パック・ 大容量(30GB) |
22,500円 | 24,500円 | 22,500円 (▲2,000円) |
※「10GBがおトクキャンペーン」適用時の料金です。
ソフトバンクもMNPで割引 「のりかえ割」で1年間割引
※画像は税込みの金額になっています。税抜きで1,700円が1年間割引されます。
料金プラン | 特典 |
---|---|
スマ放題/スマ放題ライト | 通信料金より割引 (-1,700円×12ヵ月) |
ソフトバンクの良い点
・「のりかえ割」の金額が3社で一番大きい。「スマート値引き」も適応させると他社より安く、固定回線も揃えられる人は有利。
ソフトバンクの悪い点
・家族データシェアの子回線ではスマ放題ライトに加入できず(コールセンターで確認)。回線数が多い場合は費用がかさむ。ドコモの方が有利。
3社のプランを比較
ここで、いがモバでは「1人」の場合と「家族4人」の場合の2つを各社の5分通話定額のプランにした際の合計金額を計算してみました。
- データ通信量は標準的な利用量とされる1人月3GB
- ドコモとSoftbankには3GBのプランが無いので最小の5GBのプランにしています。
- 固定回線の金額はマンションタイプの光回線で光電話をつけた場合の金額
(ドコモ4,500円・auとソフトバンク4,300円)で条件を揃えています。
1人の場合
1人利用(データ月3GB) | |
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NTTドコモ | 7,000円 |
au | 6,200円 |
ソフトバンク | 7,000円 |
1人の利用ではauが3GBのプランから申し込めるので800円安くなっています。データ利用量が少ない人はauが最適です。
1人利用・固定回線を同じ会社でそろえた場合
1人利用 (データ月3GB) +同会社の固定回線 (マンションタイプ・光電話付き) |
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NTTドコモ | 10,650円 |
au | 9,566円 |
ソフトバンク | 9,899円 |
1人利用・MNPで乗り換えた場合
1人利用 (データ月3GB) |
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NTTドコモ | 5,650円(1年間) |
au | 6,200円 (1年間3GB・5GB 同額) |
ソフトバンク | 5,300円(1年間)※ |
※iPhone6sの場合
1人利用・MNP+固定回線を同じ会社で揃えた場合
1人利用 (データ月3GB) +同会社の固定回線 (マンションタイプ・光電話付き) |
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NTTドコモ | 9,800円(1年間) |
au | 9,566円(1年間) (3GB・5GB同額) |
ソフトバンク | 8,190円(1年間)※ |
※iPhone6sの場合
家族4人の場合
家族4人利用 (データ月3GB/人) |
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NTTドコモ | 22,000円 |
au | 24,800円 |
ソフトバンク | 28,000円 |
家族4人・固定回線を同じ会社で揃えた場合
家族4人利用 (データ月3GB/人) +同会社の固定回線 (マンションタイプ・光電話付き) |
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NTTドコモ | 23,600円 |
au | 25,364円 |
ソフトバンク | 26,660円 |
家族4人・MNPで乗り換えた場合
家族4人利用 (データ月3GB/人) |
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NTTドコモ | 16,600円(1年間) |
au | 24,800円(1年間) (3GB・5GB同額) |
ソフトバンク | 21,200(1年間)※ |
※iPhone 6s/6sPlusの場合
シェアパックが使えるドコモが断トツに安くなっています。シェアパックと「チェンジ割」が両方適応されているのでお得になっています。
家族4人・MNP+固定回線揃えた場合
家族4人利用 (データ月3GB/人) +同会社の固定回線 (マンションタイプ・光電話付き) |
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NTTドコモ | 19,700円(1年間) |
au | 21,064円(1年間) (3GB・5GB同額) |
ソフトバンク | 18,560円(1年間)※ |
※iPhoneの場合。
MNP+固定回線を揃えると、「のりかえ割」と「スマート値引き」の両方が使えるソフトバンクがが一番安くなっています。
まとめ
新プランを利用した時の最安キャリア | ||
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1人 | 1人で使う | au |
+同会社の固定回線 | ||
MNP | ソフトバンク | |
MNP+同会社の固定回線 | ||
家族4人 | 家族4人で使う | NTTドコモ |
+同会社の固定回線 | au | |
MNP | NTTドコモ | |
MNP+同会社の固定回線 | ソフトバンク |
まとめたのが上の表になります。いがモバ調べで今回の新プランがオトクな条件を以下のように結論付けました。
【新プランを使う時にオトクな会社】
・1人で使う→ au
・家族で使う→NTTドコモ
・MNP&固定通信もそろえる→ソフトバンク
各社の狙いが少し垣間見れるようで興味深い結果です。新プランにしたいけど、どこの会社がお得なのか分らない時にぜひ参考にしてみて下さい。

【2016年1月12日追記】auの2016年の学割とソフトバンクのデータ1GBの新料金プランついて記事をまとめました。